横浜イングリッシュガーデンで、サクラに続いて咲き始めるのがリンゴの花です。開く前の紅色やピンクの小さな蕾はとてもかわいらしく、開いた花もサクラとは異なる愛おしさを感じさせます。ガーデンのリンゴ達は、クラブ・アップルと呼ばれる主に観賞を目的に栽培されている種類で、秋には小さな実がたくさんぶら下がります。この花を見る度に、私はいつも槙原敬之さんの「林檎の花」という曲を思い出します。
(曲が気になる方は↓)
https://www.youtube.com/watch?v=Rb1TGkXiHLc
この曲は「無償の愛」を歌った詩で、有名な「世界に一つだけの花」に負けず劣らずの名曲ではないかと、私は思っています。この曲を聴くと、緊張で張り詰めていた肩の力が何だかすーっと抜けるのです。
歌詞の二番には恋と愛をリンゴの花と実に例える表現や、終盤には喜びの表情とリンゴの花の色を重ねて表現するなど、繊細な表現が詩の隅々にまでみられます。あの愛らしい花とリンゴからこんな詩を思いつくだなんて、すごく豊かな感性を持っているのでしょうね。私にはとてもできない…。
(*今まで歌詞そのものを転載させていただいておりましたが、JASRACのサイトの指摘に合わせ
、削除させていいただきました)
「林檎の花」は、2010年12月に東北新幹線が青森まで延伸される際のCMソングとして流れていました。延伸の約3ヶ月後、東日本大震災が起こり東北新幹線は運転できなくなり、通常のダイヤに復旧するまで約半年ほどかかります。運転区間が延びるたびに、ニュースに流れる映像には人々の喜ぶ姿があり、「鉄道って単なる輸送機関という機能的なものだけではないのかもしれない…」と感じました。新幹線はこの春さらに北へと延伸し、函館まで行くことができるようになりました。いつの日か北の大地へと、「林檎の花」を見に旅してみたいです。